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第96師団(だいきゅうじゅうろくしだん)は、大日本帝国陸軍の師団の一つ。太平洋戦争の末期に済州島の防備強化を目的に編成された師団である。 == 沿革 == 1945年(昭和20年)2月10日、軍令陸甲下令により、留守第56師団において編成業務に入り仮編成を完結し、第17方面軍隷下に編入され朝鮮に向け出発した。3月30日、留守第20師団・留守第30師団において編成を完結した。 当初の計画では混成旅団を編成する予定だったのが、急遽師団へ変更となった経緯から、師団兵力は師団長以下約8600人足らずで野砲や対戦車兵器を持たず、代わりに迫撃砲と高射機関銃を装備していた。機動力も乏しく、輸送用の自動貨車(トラック)はほとんどなかった。師団迫撃砲隊は3個中隊の編制で構成され、各中隊ごとに歩兵連隊へ分属されていた。 師団は、同月下旬から4月にかけ逐次済州島へ向け出発し、同島北部の済州に到着した。上陸配置直後に同地区警備隊を師団指揮下へ配属、なかでも独立速射砲第32大隊の配属を受け、対戦車砲を装備することが出来た。師団兵力は防衛の重点拠点として主力を北部山麓地帯に配備し、済州飛行場(済州の西方)警備、一部を南西部の海軍の摸瑟浦飛行場へ、さらに漢拏山東方の天然洞窟地帯へ遊撃戦部隊を配備することとした。同年4月には第58軍戦闘序列へ編入となり、北部防衛兵団として対空戦闘および陣地構築に従事した。以後、連合国軍の上陸に備えて防禦陣地の構築などを行っていたが、戦闘を交えることなく終戦を迎えた。その後、米軍の武装解除を受け、同年11月上旬に大部は福岡市博多へ復員した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「第96師団 (日本軍)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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